鉛筆を削って、三行だけ
引き出しの奥から、短くなった鉛筆が出てきた。最初のころは、この鉛筆でノートを書いていた。手に取ると、指の置き場所が少し窮屈になっている。
続きを読む →なんでもない日を、少しだけ大切に。
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引き出しの奥から、短くなった鉛筆が出てきた。最初のころは、この鉛筆でノートを書いていた。手に取ると、指の置き場所が少し窮屈になっている。
続きを読む →針を落とす前の、短いざらざらした音が好きだ。朝から雨だったので、洗濯をあきらめ、久しぶりに棚からレコードを一枚選んだ。
続きを読む →夕方五時には、もうカーテンを閉めていた。部屋が急に小さくなったようで、棚のラジオをつけた。知らない人が、遠い町の雪の話をしていた。
続きを読む →小さな風鈴を窓辺に吊るした。涼しい音がするかと思ったのに、吊るし終わると風が止まった。短冊だけが、こちらを向いている。
続きを読む →古道具屋で、湯のみをひとつ買った。棚に並んでいるときは地味に見えたのに、手に取ると、指の収まるところがちゃんとあった。
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