小さな音で、ラジオをつける
夕方五時には、もうカーテンを閉めていた。部屋が急に小さくなったようで、棚のラジオをつけた。知らない人が、遠い町の雪の話をしていた。
音量をひとつ下げて、靴下を畳む。話の途中に音楽が入り、また声に戻る。ちゃんと聞いてはいないのに、声が途切れると少し気になった。
湯のみのお茶は、いつのまにか冷めていた。温め直そうと立って、ついでに明日の米を量る。台所まで、ラジオの声が細くついてきた。
寝る前に電源を切ると、冷蔵庫の音が聞こえた。長い夜が、まだ少し残っている。布団の足元に手を入れて、先に温めておいた。