水筒を持って、川まで
番茶を水筒に入れて、川まで歩いた。お店に入るほどでもなく、家にいるには少し惜しい天気だった。土手の草が、まだ短い。
ベンチに座ると、向こう岸で白い鳥がじっとしていた。サギだと思う。前にも同じことを思った気がするのに、いまだに名前を確かめていない。
お茶はまだ熱く、ふたへ少しずつ注いだ。水面が光るたびに、鳥の脚のあたりが見えなくなる。自転車が一台通り、少し遅れて犬と歩く人が来た。
鳥が飛ぶところを見たくて待ったけれど、こちらが先にお腹をすかせた。立ち上がってからもう一度だけ振り返る。まだ同じところにいた。次は小さなおにぎりも持ってこよう。