本に挟んだ葉の、色が変わった
散歩の途中で拾った葉を、本に挟んでおいた。そのことを忘れていて、昨夜ページを開いたら、薄茶色の葉がすべって膝に落ちた。
拾ったときは、もう少し赤かったと思う。葉の端が紙のように乾いて、指で持つと軽かった。きれいだから残しておいたのに、残しているあいだにも変わっていく。
葉を透かして、机の灯りに向けてみた。細い筋が、川の地図みたいに広がっている。どこの木だったかは、もうはっきり思い出せない。
今度はノートの後ろに挟んだ。落ちたときに壊さないよう、ゆっくりページを閉じる。昨夜読むつもりだったところは、結局、一ページも進まなかった。