新じゃがの皮を、少し残す
新じゃがを洗っていると、薄い皮が指先で少しずつむけた。全部きれいにしようとしたけれど、途中で、これくらいでいいかと思った。
小さな鍋に並べて、蓋をする。茹で上がりを箸で確かめるたびに、ひとつずつ穴が増えた。料理の上手な人なら、もっと一度でわかるのだろう。
熱いうちにバターを絡めて、塩を振った。皿に移すと、じゃがいも同士がこつこつと軽い音を立てた。皮の残ったところには、少し土に似た匂いがある。
一番小さいものを最後に食べた。いつのまにか、外の明るい時間が長くなっている。洗ったざるを、まだ日が当たっている窓辺に立てかけた。